ペットとしても高い人気を誇る犬種である柴犬。ところが、「柴犬は飼ってはいけない」と主張する人もいるようです。
今回は柴犬を飼ってはいけないと言われる理由、及び柴犬と秋田犬の違いなどを紹介します。
秋田犬と柴犬の違いは?
共に日本の天然記念物である日本犬種の一つに数えられる柴犬と秋田犬。両種の一番の違いは大きさであり、柴犬の体躯は秋田犬に比べて大体、体高で半分少し、体重で三分の一ほどとされています。日本犬種6種の中でも秋田犬は唯一の大型犬、一方で柴犬は日本犬種6種の中で最も小さいのです。
他にも、秋田犬は耳が分厚いが柴犬は耳が薄い、秋田犬は顔のパーツ(目、鼻、口)が中央に寄っているが柴犬は顔のパーツが離れ気味、といった違いがあり、見た目からも両犬種の違いは分かるようになっています。
価格や寿命の違いは?
ペットショップで購入する場合は、柴犬の方が秋田犬よりも安価な傾向があります。また、寿命に関しても秋田犬が10年から13年ほどなのに対し、柴犬が13年から15年ほどと長めです。こういった特徴は大型犬と小型犬という違いが影響しているものと思われます。
総合的な飼いやすさでいうと秋田犬よりも柴犬の方が飼いやすいと言われていますよ。まあ、素直に考えると大型犬より小型犬の方が飼いやすいというのはその通りですよね。
性格は共通点が多い?
性格については、秋田犬、柴犬共、飼い主に忠実で知らない存在には警戒心が強いという傾向があります。どちらの犬種も元々猟犬として活躍しており、物音や匂いを鋭く感じ取る能力に優れているのですね。特別しつけがしづらいという訳ではありませんが、他者を不用意に攻撃させない為にもしつけの重要性は大きいです。
犬種ごとに細かい違いもあるようですが、そもそも性格なんて個体ごとによりますからね。大まかな性格の傾向としては、秋田犬と柴犬は似ていると言えるでしょう。
柴犬を飼ってはいけないと言われる理由は?
日本で飼育されている日本犬種のうち、柴犬の比率はなんと96%を占めると言われています。それほどに人気な柴犬なのですが、飼ってはいけない犬ランキングの上位に入れる人もいるなど、「柴犬を飼ってはいけない」と主張する声もあるようです。ここからは「柴犬を飼ってはいけない」と言われる理由を、柴犬の性格や特徴と共に紹介していきます。
独立心の強さ
飼い主に対して忠実とされる柴犬ですが、それはあくまで自分が主と認めた飼い主に対してのみ。本来は警戒心が強くて独立心も強い犬種であり、飼い主との強い信頼関係を築く事ができなかった場合はしつけが難しくなることがあるようです。警戒心の強さが日常生活を送る上で障害となってしまうと指摘されていますよ。
運動量の多さ
とても活発な犬種である柴犬は、日々の運動量も多く必要です。しっかり散歩を行わないとストレスが溜まってしまい、ストレスを発散させるために望ましくない行動を取ってしまうこともあるのですね。飼育に際して前もって準備していないと、運動量が飼い主の負担となってしまう可能性がありますよ。
抜け毛の多さ
柴犬は抜け毛も多い犬種であり、当然掃除の手間も増えます。他の問題に加え、掃除が飼育者の負担になってしまうケースも見られるようですね。
このように柴犬を飼うのに際し、知っておいたほうがいいことは沢山ありますが、ペットを飼うのは例えどんなペットでもある程度大変なものです。他の犬種と比較して、柴犬は初心者向けとされており、だからこそ日本での飼育数も多いのでしょうね。
【獣医師監修】柴犬の特徴と子犬の選び方・飼い方、かわいい画像も紹介 |いぬのきもちWEB MAGAZINE
最後に
今回は柴犬と秋田犬の違いや柴犬を飼ってはいけないと言われる理由について紹介しました。ペットを飼う以上、ちゃんと勉強して臨まなければならないのは当然ですが、恐れすぎる必要もありません。「飼ってはいけない」という訳ではないので心配しないでくださいね。