潤滑剤として便利なクレ556ですが、実は使ってはいけない場所があることをご存知でしょうか?クレ556を使ってはいけない場所に使ってしまうと、潤滑剤であるはずのクレ556の役割を果たさなくなり、余計に開け閉めや抜き差しがしづらい状態になってしまうことがあります。クレ556を使ってはいけない場所やその理由について知り、便利なクレ556を最大限に活用していきましょう。そして、意外と知らないクレ551という商品との違いについても解説していきます。
クレ556を使ってはいけない場所やその理由は?
クレ556を使ってはいけない場所は複数あります。家の中でクレ556を使いたくなる場所でも、実は使ってはいけないパターンがありますので、覚えておくと良いでしょう。クレ556を使ってはいけない場所に使用すると、思わぬ結果を招いてしまう可能性もあります。以前よりも滑りが悪くなり、さらなる修理が必要になってしまうこともありますので、クレ556を使ってはいけない場所について知っておいてくださいね。
クレ556を使ってはいけない場所①鍵穴
クレ556を使ってはいけない場所は、鍵穴です。鍵の抜き差しがしづらくなると、クレ556を噴霧したくなりませんか?実は、鍵穴にクレ556を噴霧すると、直後には鍵の動きが良くなり、使い心地が改善されたように感じます。しかし、しばらくするとクレ556の油分が小さなゴミを鍵穴の中に溜めてしまい、内部構造が傷ついたり、さらに鍵穴の動きを悪くしたりする可能性があるのだそうです。
クレ556を使ってはいけない場所②引き違いのサッシ
クレ556を使ってはいけない場所は、引き違いのサッシです。一般的な窓や雨戸の動きが悪くなると、クレ556を噴霧してスムーズに動くようにしたいと考えるでしょう。しかし、引き違いの窓や雨戸の動きが悪いときは、戸車の回転が鈍くなっているケースが多くあります。その場合、戸車を修理する必要があるのですが、クレ556を噴霧してしまうことで、戸車がレール上を空回りするだけの結果になってしまうのだそうです。
クレ556を使ってはいけない場所③バイクのチェーン
クレ556を使ってはいけない場所は、バイクのチェーンです。クレ556は、自転車のチェーンには使えるのですが、バイクのチェーンには使うことができません。理由は、バイクのチェーンが自転車のチェーンに比べ高速・高荷重で回転しているからです。クレ556 の潤滑被膜では耐えられないのだそうです。バイクのチェーンには、専用の潤滑剤を使う必要があります。
クレ556とクレ551の違いは?
クレ556とクレ551の違いは、以下の通りです。
種類 | 用途 | 特徴 |
クレ556 | 防錆、潤滑、除湿、電気接点の清浄 | 多目的タイプ |
クレ551 | 金属製品や小物製品(バネ、ワッシャ、ボルトなど)の防錆・潤滑 | 低臭性タイプ |
クレ556が多目的潤滑剤であるのに対し、クレ551は金属に特化した用途を持ちます。そのため、鍵穴のようなクレ556を使ってはいけない場所でも、クレ551であれば適している場合があります。
まとめ
クレ556を使ってはいけない場所や理由、またクレ551との違いについて解説しました。クレ556は多目的で便利な潤滑剤ですが、実は使ってはいけない場所があることが分かりました。クレ556を使ってはいけない場所に使うと、以前よりも滑りが悪くなったり修理が必要になったりする恐れがあります。動きが悪くなってもむやみにクレ556を用いるのではなく、より適した潤滑剤や方法がないか調べてみましょう。クレ551のほうが適していたり、業者に見てもらうべきだったりすることもありますよ。本記事の内容を、ぜひ参考にしてみてくださいね。