大阪万博でカジノOKのメリットとは?大阪IRカジノはいつ完成する?

現在、万博が盛り上がっているところですが、万博が終わった後には大阪IRが待ち構えています。大阪万博の隣接地で、カジノがOKとなったことによるメリットはあるのでしょうか。また、いつ完成するのかも気になりますよね。そこで今回は、大阪万博でカジノOKのメリットや、大阪IRカジノはいつ完成するのかについてご紹介します。

大阪IRの計画について

現在大阪万博が行われている夢洲では、大阪IRの計画が進んでいます。カジノの印象が強いかもしれませんが、カジノの以外にも下記のような施設ができる予定です。

  • 6千人以上を収容する国際会議場
  • 約2500室のホテル
  • 大規模バスターミナル
  • ライブ・パフォーマンス等を楽しめる夢洲シアター
  • 関西ツーリズムセンター
  • 大阪・関西の食文化を体験できるジャパン・フードパビリオン

大阪IRが完成した暁には、年間約59億ドル(約8400億円)の総収入を見込んでおり、アジア最大のカジノとなる可能性があるそうです。2024年時点ではマカオ カジノが世界最大のカジノとなっていて、その総収入は約45億ドルでした。IRの建設予定地は夢洲の北側約49ヘクタールと、東京ドーム10個分という広さの敷地の中で、カジノ施設が占める床面積は3%以内にすることが条件となっています。当初は大阪万博の開催とIRの開業を合わせる予定だったようですが、大阪IRは万博後の開業となりました。もしIRが万博と一緒に開業されていたら、交通機関やオーバーツーリズムで大変なことになっていたかもしれませんね。

大阪万博でカジノOKのメリットとは?

大阪万博の隣接地でカジノがOKになることでのメリットがいくつかあるのでご紹介します。

①    経済波及効果が大きい

来場者数は国内外合わせて年間約2,000万人を見込んでおり、IR事業全体の売上は、カジノ以外の事業も含めて約5,200億円(カジノ事業:約4,200億円、非カジノ事業:約1,000億円)となる見込みです。また、IR全体の経済波及効果については、建設時を含めて約1兆9,100億円あると言われています。大阪IRにカジノを含めることで、国際競争力の高い魅力ある滞在型観光を実現できるため、経済効果に繋がるそうです。

②    雇用が創出される

大阪IRで様々なブランド店や飲食店、サービス業が出店することで、夢洲へ働きに来る人が増えることになります。それに付随して、市内の賃貸マンションのニーズが増えたり、観光客の増加によって、周辺地域の飲食業や小売業などにも雇用機会が生まれるなど、間接的な経済効果も出てきます。

③    大阪の税収増加

大阪IRの3つ目のメリットは、税収が増えるということです。大阪府の試算では、納付金や入場料の収入で、年間700億円の収入が見込めるとされています。観光業が拡大することで、消費税や法人税などの税収が増加し、大阪の財政に貢献し、今後の様々な行政サービスにお金を回すことができます。

デメリットはある?

大阪万博の隣接地でカジノがOKになることで懸念されるデメリットもあるので、ご紹介します。

①    治安が悪くなる可能性がある

カジノはギャンブルや賭博を行う場所で、外国ではカジノ施設の周辺の治安が悪くなったという例もあります。しかし、治安の対策がしっかりされていれば治安悪化は防げると言われています。日本のカジノ法案には、カジノ施設周辺の警察官の配置や監視カメラの設置などの治安対策も含まれていて、夢洲エリアに警察署等を設置する予定もあるそうです。また、マネー・ローンダリング対策や反社会的勢力の排除などに取り組むことを明言していて、著しく治安が悪化することは考えにくいのではないかと思われます。

②    ギャンブル依存症

カジノによって、ギャンブル依存症が増えるのではないかという懸念もあります。ギャンブル依存症は、精神的にギャンブルに依存し、生活に支障をきたす病気です。大谷翔平選手の元通訳である水原一平さんが患ったことでも有名ですよね。厚生労働省によると、国内のギャンブル依存症になった人(疑いも含む)は約538万人いるとされています。こちらのデメリットに関しても、カジノ管理員会の方で対策を練っており、誘客時の規制や、カジノ施設内での厳格な規制、相談や治療に関する取り組みの強化などが挙げられています。また、カジノ施設の入場に関して、本人や家族からの申し出により入場禁止とすることも可能になるそうです。周りの人からも止めることができるのは有効的かもしれませんね。実際、シンガポールではカジノを解禁した後、ギャンブル依存症の比率が低下したというデータもあります。

大阪IRカジノはいつ完成するのか

大阪IRカジノは2030年秋頃の開業を目指しています。現在も工事が粛々と進められていますが、騒音や景観悪化による万博への悪影響を懸念し、大型重機のエンジン音が懸念された杭工事のピークを万博の閉幕後にずらすなどの対策をしています。既に完成予想図のパースも公開されており、大阪IR完成の期待が高まります。

とても豪華な印象で、まるで海外みたいですよね!敷地の広さも相まって、1つのテーマパークのようにも見えます。

大阪IRカジノに関する世間の声

大阪万博の隣接地でカジノがOKになったことについて、世間の声をご紹介します。

大阪万博の隣接地でカジノがOKになることで、やはり治安を心配する声や、批判的な声も多くありましたが、一方で完成したら行ってみたいという声も多くありました。完成したら日本初のカジノ施設となり、カジノ以外にも様々な施設ができるので、一度は行ってみたい気もしますよね。また、大阪IRの近くにはユニバーサルスタジオジャパン(USJ)もあり、大阪メトロの延伸でUSJと夢洲が1つの路線でつながる予定となっているので、さらなる観光客の誘致もできそうですね。

まとめ

今回は、大阪万博でカジノOKのメリットや、大阪IRカジノはいつ完成するのかについてご紹介しました。大阪万博の隣接地でカジノがOKになることでのメリットはいくつかありますが、懸念される事項も残っていることがわかりました。2030年秋の完成に向けて、国民の安心を得られるように事業を進めてほしいですね。