セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない場所は?効果的な使い方やコツも紹介

皆さんはセスキ炭酸ソーダをご存知ですか?セスキ炭酸ソーダは安全で環境にも優しい洗剤として知られていますが、決してどこにでも使える万能な洗剤というわけではないようです。

今回はセスキ炭酸ソーダを使ってはいけない場所などについて紹介します。

セスキ炭酸ソーダとは

セスキ炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)とは、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウム(重曹)が復塩として共存し安定している状態のアルカリ剤を指す通称です。弱アルカリ性の性質を持っていて、安全性が高く環境にも優しいということで、便利な洗剤として使用されていますよ。

重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸・過炭酸ナトリウムの使い方36 (daiichisekken.co.jp)

セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない場所は?

ただ、セスキ炭酸ソーダはどこにでも使える万能洗剤というわけではありません。ここからはセスキ炭酸ソーダ を使ってはいけない場所について紹介します。

畳やクロス

セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質を持ち、水に溶かして使うことが一般的です。そのため畳やクロスなど、「水濡れ厳禁」「水拭きできない」「水に弱い」といった特徴を持つ場所では使用できません。セスキが染み込むとシミのような跡が残りますし、シミが落ちなくなってしまう可能性もあります。水で拭くと染み込むような場所には向いていないので気をつけましょう。

白木や無垢材

白木の家具や床にセスキ炭酸ソーダが染み込むと、白木ならではの風合いがなくなってしまう恐れがあります。染み込んだセスキが原因でシミや黒ずみが残ってしまうこともありますよ。天然素材を使用した家具や床にセスキ炭酸ソーダを使用すると、セスキの強アルカリ成分で傷む可能性があり、使用は避けるのが賢明と言えるでしょう。

フローリング

セスキ炭酸ソーダは重曹よりも洗浄力を持つ洗剤であり、タンパク質を溶かす性質を持ちます。フローリングの特殊加工をも剥がしてしまう恐れもあり、変色やシミになる恐れがあるのでフローリングへの使用もおすすめできません。

セスキ炭酸ソーダが効果的な場所は?

セスキ炭酸ソーダが効果を発揮する汚れは、主に油やタンパク質といった酸性の汚れです。セスキ炭酸ソーダ自体がアルカリ性の性質を持つため、反対の性質の汚れを中和して落としてくれるのですね。具体的には、キッチンの換気扇、コンロ周り、グリルの油汚れ、衣類の袖や首周りのシミ、作業着の油汚れなどです。とはいえ、例えば衣類の中でもシルクやウールといった繊維にはセスキ炭酸ソーダは向きません。注意が必要ですよ。

セスキ炭酸ソーダの効果的な使い方は?

ここからはセスキ炭酸ソーダの使い方、うまく使うコツを紹介していきます。

スプレーで吹きかける

油汚れの多いキッチン周りや皮脂で汚れやすい電源のスイッチなど、茶色などに変色したような箇所にはスプレーをシュッと吹きかけ、布巾やクロスなどで拭き取るといった感じで掃除することができます。他にもステンレス製の食器や汚れた壁など、セスキ炭酸ソーダのスプレーは家の中の様々な場所に使用できますし、手軽に使えて便利です。

衣類のつけ置き洗い

衣類の襟や袖の皮脂汚れにも効果的なセスキ炭酸ソーダ、衣類にはつけ置き洗いが効果的ですね。洗面器に1Lほどの水を溜め、小さじ1杯程度のセスキ炭酸ソーダを入れ、溶けた所へ衣類を入れて3時間ほどつけ置き。汚れた部分を揉み洗いや歯ブラシなどでこすると汚れが綺麗に落ちてくれます。作業の際はゴム手袋などをつけて手荒れを防ぐのが吉です。

洗濯用洗剤の代用

洗う衣類の種類に気をつければ、セスキ炭酸ソーダを洗濯用洗剤の代わりに使うこともできますよ。洗濯物の中にセスキ炭酸ソーダを入れるだけ、分量は水30Lに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ2~3杯程度です。

最後に

今回はセスキ炭酸ソーダを使ってはいけない場所や効果的な使い方についての紹介でした。とても便利ではあるものの、色々と向き不向きがあるセスキ炭酸ソーダ。使っていい場所、悪い場所をしっかりと調べて、上手に使うようにしましょうね。