近年流行しているミョウガの家庭菜園。ただ「ミョウガを植えてはいけない」と主張する人もいるようです。今回は、ミョウガを植えるおすすめの時期や育て方などについて調査しました。
ミョウガとは
ミョウガとは、ショウガ科ショウガ属の宿根性の多年草で独特の風味や食感がクセになる植物です。そうめんの薬味として用いられたり、ミョウガの天ぷらや甘酢漬けなども人気ですよね。東アジア原産で各地に自生しているミョウガですが、なんでも食用として栽培されているのは日本だけとも言われているようですよ。
近年は家庭菜園でミョウガを育てる人も増えてきています。病害虫被害が少なく、育てる難易度が比較的少ないことが人気の理由のようですね。
【参考サイト】サカタのタネ園芸通信
ミョウガを植えてはいけない理由
そんなミョウガですが、「ミョウガ を植えてはいけない」という声もネット上では見られます。一体どうしてなのでしょうか。
繁殖力が強い
ミョウガは地下茎で伸びるタイプの野菜であり、見えないところでどんどん茎を伸ばしていつのまにか増えに増えているなんてことになりがちです。多年草なので一度植えるとそこからあまり手をかけずとも4年、5年と育ち続け、こういった手のかからなさはメリットではあるのですが、その繁殖力は時に私達に牙を剥くかもしれません。
手に余るほどの収穫量になってしまう可能性もあるなど、「育ちすぎてしまう」ことがミョウガを植えてはいけない理由として言われているのです。確かに考えなしで植えると危険かもしれません。
他の野菜の成長の邪魔になってしまう
「ミョウガが獲れすぎる分にはどうとでもできる」という人であっても注意が必要です。ミョウガの繁殖力は他の植物にも牙を剥きます。近い場所で複数の野菜を育てている場合、ミョウガの茎に阻まれて他の野菜が根を伸ばせずに枯れてしまうことがあるのです。また、草丈も高く最大1mほどに及ぶため、背が低い植物に日光が当たりづらくなってしまう危険もあるのですね。
こういった事情で邪魔になったミョウガは、駆除しようにも完全に枯らすのは容易ではなく、辺り一帯まとめて除草剤を使わないことにはどうにもならなくなってしまうのですね。
ミョウガを植えるおすすめの時期
ミョウガを植えるのにおすすめの時期は、3月中旬から4月中旬、及び9月中旬から10月中旬です。丁度人が過ごしやすい時期に植えるのがおすすめということになりますね。寒冷地などでは暖かくなってきた4月頃などに植えるのがおすすめですよ。
3月から4月にミョウガを植えた場合、おすすめの収穫時期はその年の8月から9月になります。9月から10月に植えた場合は翌年の梅雨明けごろからが収穫時期となりますよ。3月4月の場合は約半年後、9月10月の場合は7〜8ヶ月後と、植えた時期によって、収穫までの時間も変わってくるのですね。
ミョウガのおすすめの育て方
「ミョウガが増えすぎてどうにもならない!」なんて事態を防ぐ意味でも、ミョウガはプランターで育てるのがオススメです。茎がしっかり伸びるスペースの確保のためにも、プランターは深さ30cmぐらいの大きめのものを用意することを推奨します。土は水持ちが良くて通気性も良い腐葉土が多く含まれた土がオススメです。
ミョウガは乾燥を嫌う植物なので株を乾かせるようなことは避けなければなりません。直射日光に当てないように気をつけたいところですが、一方でジメジメした完全な日陰よりは日が少し入るような風通しの良い、明るい日陰が良いとも言われています。植え替えは2年に一度、新芽が動き出す前ぐらいに行うのがオススメですよ。
最後に
今回はミョウガを植えてはいけない理由やおすすめの時期、育て方について紹介しました。育てる際の懸念点があるのは事実ですが、「植えてはいけない」というのも語弊があるような気がしますね。皆さんも必要以上に恐れることなく、ミョウガの家庭菜園にチャレンジしてみてください!